女性に多い悩みの一つに「むくみ」というものがあります。朝、指輪をはめて会社へ行ったにも関わらず、夕方帰ってくると、指輪が抜けないなんてことありませんか？これは、指のむくみによって起こるものです。せっかく、ファッション･メイク･ネイルと楽しもうと思ったのに、これでは台無しですよね。指むくみは、顔や足のむくみと比べると、あまり注目されていません。しかし、女性なら誰しも経験があるでしょう。では、なぜむくみが起こるのでしょうか？指のむくみは、顔や足のむくみと同じメカニズムで起こります。むくみの原因は、そのほとんどが水分のとり過ぎにあります。
水分を摂取した場合、特にアルコールなどを摂取した場合は翌朝にむくむことが多々あります。普通、水分は腎臓でろ過され、尿として体の外へ排出されます。しかし、多量に水分を摂取してしまうと、腎臓の働きが追いつかなくなり、体に余分な水分が残ってしまうため、むくみの原因となるのです。また、同じ姿勢を続けていると、血流が悪くなり、リンパの流れも悪くなります。そして、老廃物が排出できなくなり、そらが体内に溜まり、結果としてむくみとなります。
もう少し詳しく解説すると、リンパ腺や静脈によって回収され、体外へ排出されるのが普通です。しかし、何らかの原因でリンパ腺や静脈の機能が鈍り、老廃物がうまく回収されないようになると、皮膚の下にはその老廃物が溜まってしまします。水もその一つです。これが原因でむくみを作り出してしまいます。むくみは、医学用語で浮腫とも言われます。また手や指は、日中とは違い、夜寝ている間はほとんど動かす事はありません。そのため、手や指の筋肉はあまり動かず、朝方むくみが現れていることも多々あります。
指むくみの原因は、何か特別なことをしたからなったわけではなく、横になっている時間が長いことによるものが一般的です。ただ、例外でリンパ浮腫になどの病気が原因の場合もありますので、そのような場合には、お医者さんに診てもらいましょう。
指むくみの解消法は、一般的にはマッサージや指圧などで外から刺激を与える方法がいいとされています。これは、筋肉の中の血流をよくする目的で行い、そのことで、いらなくなった水分や老廃物をスムーズに体外へ排出することができます。内臓などの病気以外のむくみは、スポーツやウォーキングなどを行うことで、血液や水分が老廃物を心臓へ送り返してくれたり、血液が腎臓へ老廃物を運んでくれたりするので効果的です。
指むくみを改善させ、素敵な指先に導くケア方法をここでご紹介したいと思います。指先はからだの中でも心臓から遠いところのひとつで、血液が届きにくく、どうしてもむくみやすくなってしまいます。また、普段指を曲げたり伸ばしたりはしますが、思いっきり伸ばしたりすることってあまりないと思います。そこで、今回は輪ゴムを使用した手軽にできるストレッチを紹介いたします。この方法では、指の奥までしっかりストレッチができるので、ぜひやってみてください。指のマッサージは、やればやるほどきれいになると言われます。また、冷え性解消にも効果的です。
1.輪ゴムを使った指むくみ解消法
① 親指･中指･小指に輪ゴムを引っかける。
② 指と指の間をゆっくりと開く。指の奥にある筋肉がストレッチされていることを意識しながら行う。
③ ①と②の動きを5～6回ゆっくりと繰り返す。
2.マッサージ編
マッサージの際に、ハンドクリームを少し多めに使うと滑りがよくなり効果的です。
1.指を一本一本マッサージしながら、指を伸ばすように軽くもみほぐします。
2.人差し指と中指の間に反対側の指を挟んで、1本ずつ丁寧に伸ばしていきます。
3.手のひらを合わせるようにして指の筋肉を伸ばし、後方に押し返す。少し痛いぐらいがいい です。
4.両手の指を交差させながら手を組む。指の間（指の股）を刺激することで、血流を促進 するのに効果的で
す。
5.手の硬く感じる部分(手に平など)を押したり、反対の手でグーを握りごろごろ転がすようにして筋肉をほぐして
いきます。
6.手首のすぐ上を、気持ち良い程度に押します。親指で少しずつ、ずらしながら押してもみほ ぐします。
7.人差し指と親指の付け根部分のツボを押します。骨と骨の間に刺激を与えると、疲労解消効果が期待できま
す。
8.手の甲全体を反側の手でマッサージします。血行をよくする効果があります。
9.最後に、手首から肘へと反対側の親指を移動させましょう。移動時は指を離さないようにして、ひじの外側ま
でなで上げます。
以上のようなマッサージとストレッチを、デスクワークの休憩時や手洗い時に行えば、むくみ知らずの美しい手が出来ること間違いないでしょう！大人の女性ならエレガントな指を目指しましょう。
もし、むくみが一晩寝て解消するようならば、それは一過性(一時的)のものです。また、起床後、1～2時間くらいでむくみが消えるようなら病気の心配はないと思われます。病気以外でむくむということは、体内の水分コントロールがうまくできていないということです。
しかし、1週間経ってもむくみが消えない場合や尿量が減ったり血尿が合った場合は、何かの病気が疑われます。リンパ浮腫や腎臓の機能低下、心臓病など、さまざまな病気でむくみは起こってきます。そのような場合は、病院へ行き、お医者さんに診てもらうことをおススメいたします。むくみは、体からの何らかのメッセージです。場合によっては重大な病気の信号の場合さえあります。「なんだ。むくみか。」と思わずに、上記のような場合には、早めに専門機関にかかりましょう。